平成19年2月1日発行 高照山 第230号
妙光寺住職 尾林日至

「行動の年」に当たって

 皆様、立宗755年の新春、明けましておめでとうございます。年頭に当たりまして、皆様と共に、私たちの間近に迫っている平成21年『立正安国論』正義顕揚750年の御命題の達成と、本年度の支部の折伏目標の達成、皆様方が、それぞれ御本尊様に託されたところの所願の成就、そうして御健勝・御多幸を心からお祈り申し上げた次第でございます。大変おめでとうございます。
  本年は宗門全体といたしまして「行動の年」と名付けられております。まことに行動ということは大事なことであります。私どもが、日蓮大聖人様の御生涯を拝してみますと、そのすべてのお振る舞いが身口意の三業にわたって、終始、全うあそばされておられると拝されるのでございます。
  古来、私たちの宗門におきましては、信心の信の一字に身口意の三業が具わっており、また、私たちの信心は、身口意三業にわたって全うしなければならないということを言われるのであります。
  身口意とは、一つには意に信じ、口に唱え、身に行ずるということであります。これは社会一般においても、言行一致の人と言われますように、口先ばかり、どんなに立派なことを言っても、行動の伴わない人は大体信用を失ってしまいます。信心のうえでも、やはりそうでありまして、常に意に信じ、口に唱え、身に行じてこそ、はじめて全き人と言えるのであります。また「日蓮が弟子」と名乗ることもできる次第でございます。
  それからまた、大聖人様は「法華経の色読」ということを全うされまして、法華経を口で読み、意で読み、そうして経文を身に行ずる、その三つのなかで、大聖人様は身読とも申しますが、身に読むところの色読をあそばされて、血涙をもって弘法における大難を凌がれたのでございます。
  そうした大聖人様の大変な御生涯に比べますと、今日の時代において、私たちの折伏への行動というものは、身命を賭してとか、妻子を顧みることなくなどということはしなくて済みます。ありがたいことに信教の自由が認めらる時代になりました。海外においては、そういうことが許されない場合があるかも知れませんけれども、わが国の日本においては信教の自由が充分に保障されていますから、お互いに大抵の所で折伏をしても、官憲に捕らわれて苦しみを被るということは現今ではなくなっております。したがって、堂々と自分の主張として、権利として、折伏を行ずることができるのでありますから、どうか、一人ひとりが言行一致の人であっていただきたいと思います。言葉と行動とが常に一体となって振る舞い、実践されているという一人ひとりであっていただきたいと思います。
  また「不言実行」という言葉もあります。また「率先垂範」という言葉もあります。どうか、講中のリーダーであればリーダーであるほど、役員であれば役員であるほど、率先垂範の人として常に折伏を忘れない法華講員であっていただきたいと思います。未だかつてない、本当に使命に生きなければならない一番大事な局面を今、迎えているということを心に置いて、大聖人様の御義に叶う信心を、また大聖人様から御照覧いただける講員一人ひとりであっていただきたいと思うのであります。

  本年の「行動の年」に当たって、院達により、私たちのなすべき実践テーマとして、
  (1)勤行と唱題で、歓喜の行動
  (2)僧俗一致の折伏実践で、地涌倍増
  (3)寺院参詣並びに家庭訪問で、人材の育成

という3項目が示されました。いづれにいたしましても安閑として1年を過ごすのではなくて、1カ月1カ月、しっかりと御本尊様にお願いし、誓願を託し、そして身に行動を起こして、揺るぎない実証を堂々と示していっていただきたいと思います。妙光寺の法華講にはそれだけの力がある。蘊在しております。潜在しております。その力を一人ひとりが充分に発揮して、折伏を通じて法華講員としての良き人材となり、広布の勇将となって育っていっていただきたいと思うのであります。
  最近は皆様方の家庭訪問によって、お講参詣の増えた地区もたくさんございます。あるいは少年部の鼓笛隊等々も本当に子供は子供なりに鍛え合ってくれております。少年の時代にしっかりとした信心の楔を命に刻んでおくならば、その一生、その人の進むべき道は本当に大聖人様の豊かな功徳に守られて、その仏力法力の然らしむるところ、揺るぎない確固とした人生が開かれるものと確信をする次第でございます。どうか講中の皆様方も1年1年をしっかりと支部の発展と、そうして皆様方の信心の深化・向上・発展を図っていっていただきたい。とにもかくにも、お互いに僧俗が信頼し合い、そして清々しい信心を通して、揺るぎない幸せが皆様方の身の上に燦然と注がれることを願って、新年の辞とさせていただきます。
  要は、お互いに実践行動ということが大事であります。そのことを御仏前に決意して、本日の御挨拶とさせていただきます。大変ありがとうございました。よろしくお願いいたします。(平成19年1月1日 元朝勤行会において)


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