平成19年12月1日発行 高照山 第240号
妙光寺住職  尾林 日至

御会式における住職挨拶

 皆様こんにちは。本日、妙光寺の本年度の御大会に当たりまして、好天に恵まれ、満堂を埋める檀信徒の御参詣をいただいて、立派に奉修申し上げることができ、住職といたしまして、心から厚く御礼申し上げる次第でございます。御苦労様でございました。
  妙光寺の本堂の裏に、昭和10年に建立されました御宝蔵がございますが、長い間の風雪に耐えて今日まで過ごしてまいりましたが、近年になりまして虫の侵蝕の個所が発見されまして、窓枠や柱の一部がほとんど腐っておりました。御霊宝虫払法要の折に、そのことに気付きまして、どうしても、やはり早く手を打たなければいけないと考えまして、御法主上人猊下の御裁可を頂き、宗務院の許可を頂いて、このたび皆様の御芳志を受けて、改修工事に入った次第であります。
  7月7日に着工いたしまして、この3カ月の間に、改修工事が全部完了いたした次第であります。
  周囲の塀も一部を改めまして、完成した次第であります。風通しもよく、今後はこの御宝蔵が100年、200年と護持されていくものと確信する次第でございます。皆様方の真心が今、永劫に亘って光り輝き、信心のうえに、生活のうえに、立派に功徳の花が万朶と咲き乱れることと確信いたしまして、一言御礼を申し上げる次第でございます。
  この御宝蔵の改修を記念いたしまして、御法主日如上人猊下には、「宝聚」という御染筆を頂きました。
  法華経の『信解品』には、
  「無上宝聚 不求自得」(法華経199n)という言葉がございますが、「宝聚」とは、宝のあつまり、功徳の源泉という意味であります。
  大聖人様は、
  「無上とは南無妙法蓮華経、無上の中の極無上なり」(御書1739n)と仰せになっていらっしゃいます。この上無いところの大功徳は、全部、南無妙法蓮華経の五字七字に籠められて集まっている次第であります。
  どうか皆様方も、そのことをしっかりと確信いたされまして、今後とも怠りなく妙光寺檀信徒としての信心を全うしていただきたいと思う次第でございます。
  ただ今、奉読申し上げました各上人の御申状のなかで、全部一貫して「添え進ず」として「三時弘経の次第」ということが挙げられております。釈尊の在世、またその直後の正法千年の間は、禅定堅固・解脱堅固と言いまして、釈尊の仏法の内容が、在世の通りに行われた時代でありました。次の像法千年は天台大師等の時代で、読誦多聞堅固・多造塔寺堅固と申しまして、たくさんの経典が世界の各地に広まって翻訳されて、その経典の語句の解釈がされ、また、たくさんの伽藍が盛んに建てられて、各宗派が次々と生まれてきた時代でありました。
  この正像二千年の後の今末法は、まさに釈尊の仏法が全くその利益の力を失って、隠没してしまい、いよいよ大聖人様の正法が立つ。その法華一乗の時代であります。どうか、そういう仏法の変遷、その滅亡と興起ということをよく知っていただきたいと思います。 釈尊の仏法は滅後二千年で滅亡してしまって、釈尊のインドにおける足跡は、今や全く廃墟となってしまっているのであります。大聖人様の仏法が唯一、わが多宝富士大日蓮華山大石寺に、三大秘法の大仏法として大聖人様によって建立され、そうして今日、750年を経て全世界に広宣流布していく。そういう、
  「一閻浮提に広宣流布して断絶せしむること無けん」(法華経539n)という時代が、今、釈尊の予言の通り、また大聖人様の確信の通り、実現しつつあるのであります。世界は大聖人様の正法を待っております。「三時弘経の次第」の通り、その仏法流布の順序次第を経て、今や、大聖人様の正法が世界の全部の信徒から、また指導者から受け容れられ、求められて、この正法を活用し、この正法を心から信頼していかなければならない時代となっております。そうして大梵天王、帝釈天王も、本門の戒壇を踏むべき時代が到来することを確信して、この「三時弘経の次第」ということを、これからの皆様方の信心の糧としていっていただきたいと思います。 皆様方のいよいよの発心と、そうしてまた平成21年へ向けての御精進を心から念願いたしまして、一言、御挨拶とさせていただきます。本日は大変、有り難うございました。御苦労様でした。
(平成19年10月21日 妙光寺御会式正当会において)

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