平成20年10月1日発行 高照山 第250号
妙 法 比 丘 尼 御 返 事

 「仏法の中に入りて悪しく習ひ候ひぬれば、謗法と申す大なる穴に堕ち入りて、十悪、五逆と申して、日々夜々に殺生、偸盗、邪淫、妄語等をおかす人よりも、五逆罪と申して父母等を殺す悪人よりも、比丘、比丘尼となりて身には二百五十戒をかたく持ち、心には八万法蔵をうかべて候やうなる智者聖人の、一生が間に一悪をもつくらず、人には仏のやうにをもはれ、我が身も又さながらに悪道にはよも堕ちじと思ふ程に、十悪五逆の罪人よりもつよく地獄に堕 ちて、阿鼻大城を栖として永く地獄をいでぬ事の候ひけるぞ」 (御書1258n)

(通釈)
 間違った仏法を悪しく修行するならば、謗法という大きな穴に堕ちて、十悪、五逆と言って、毎日毎晩、殺生、偸盗、邪淫、妄語等を犯す人よりも、五逆罪と言って父母等を殺す悪人よりも、比丘、比丘尼となって、身には二百五十戒をかたく持ち、心には八万法蔵を浮かべているような智者聖人が、一生の間に一つも悪を犯さず、人には仏の様に思われ、自分の身もまさか悪道には堕ちないだろうと思っているけれども、十悪や五逆の罪人よりも地獄に堕ちて、阿鼻大城を住処として永く地獄を出る事ができない者がいるのです。

(解説)
 この御文において、大聖人様は、たとえ仏法に帰依し信仰するようになったとしても、爾前の邪宗邪師の邪義を信じて、仏法を悪しく習ったのでは、自分では「仏の教えどおりに修行しているのだから、間違っても悪道に堕ちるようなことはない」と思っていても、十悪罪、五逆罪を犯した人よりも罪は深く、諸宗の高僧、名僧、智者、学匠と言われる人師が、地獄に堕ちて、永く地獄から抜け出せなくなっていると警告されています。

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