平成十九年五月度座談会
弘安二年八月     五十八歳
異 体 同 心 事

 「一人の心なれども二つの心あれば、其の心たがいて成ずる事なし。百人千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず。日本国の人々は多人なれども、同体異心なれば諸事成ぜん事かたし。日蓮が一類は異体同心なれば、人々すくなく候へども大事を成じて、一定法華経ひろまりなんと覚へ候。」
(新編一三八九頁)

(通釈)
 一人の心であっても二つの心があれば、その心は別々で違っているので、何事も成就することが出来ない。百人千人であっても、それらの人々が一つの心であれば必ず何事も成就する。日本国の人々は多人数であるが、同体異心なので何事も成就することはむつかしい。日蓮の一類は異体同心なので、人数が少なくとも大事を成就して必ず法華経も弘まるであろう。

(解説)
 異体同心は我々日蓮が門下信徒一同に対する、日蓮大聖人の御遺言であると思って頂きたい。日本の広宣流布は我等の異体同心の信心がない限り成就出来ない。世界の広宣流布はまた国境、人種、言語を超えた全世界の人々の異体同心の折伏以外に実現しない。異体同心の信心、異体同心の団結、異体同心の発心、異体同心の精進を忘れてはならない。

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