平成20年7月度座談会
立 正 安 国 論

 「微官を傾け、聊か経文を披きたるに、世皆正に背き人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てて相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる。言わずんばあるべからず。恐れずんばあるべからず。」
(新編234頁)

(通釈)
 わずかばかりの眼を開いて、少し経文を開いてみるに、世の民衆は皆正法に背き、人々は悉く悪法に帰依している。ゆえに善神は国を捨てて去ってしまい、聖人は所を辞して帰ってこない。このため、善神、聖人にかわって魔神、鬼神が来て、災が起こり、難が起こるのである。

(解説)
 立正安国論第一段の結論として、主人が災難の興起の由来を簡潔に仏法上の結判として示された御文である。第一には、全民衆が正法に背き、悉く悪法に帰依しているが故である。従って、第二に諸天善神は此の国を捨てて本土へ立ち返り、聖人はまた謗法の寺社を辞して帰られない。そこへ悪鬼魔神鬼神が来たる故に災いは起こり、諸難は起こるのである。ここに正法を立て、悪法を打ち破り、折伏を行じて民衆を啓蒙し、この国を仏国土へと導く事が必要なのである。立正安国論献上の七月は、この正義顕揚のために、 汗を流し、折伏に邁進しよう。

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