平成20年12月度座談会
四条金吾殿御返事

 「苦をば苦とさとり、楽をば楽とひらき、苦楽ともに思ひ合はせて、南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ。これあに自受法楽にあらずや。いよいよ強盛の信力をいたし給へ。恐々謹言。」
(新編991頁)

(通釈)
 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦楽の実相を達観して南無妙法蓮華経と唱えていきなさい。これこそが妙法の広大な功徳を自ら受け用いていく歓びの境界である。いよいよ強盛な信心を貫いていきなさい。恐れながら謹んで申し上げる。

(解説)
 この御文は世俗の五欲、煩悩などより生ずる苦楽に一喜一憂することなく、それを乗り越えてお題目を唱え、信行に精進していくところに、何ものにも左右されない不動、絶対の悦びの境界が確立され、そこに安住する事ができると教えられている。私たちは憂悲苦悩ある日々の生活の中にあっても、また広布を目指しての艱難の中にあっても、唱題と修行により自受法楽の境界に住して、歓喜の中に悠々と前進していきたいものである。

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