平成21年 3月度座談会
妙一尼御前御消息

 「法華経を信ずる人は冬のごとし、冬は必ず春となる。いまだ昔よりきかずみず、冬の秋とかへれる事を。いまだきかず、法華経を信ずる人の凡夫となる事を。経文には「若有聞法者無一不成仏」ととかれて候。」
(新編832頁)

(通釈)
 法華経を信ずる人は冬のようなものである。だが、必ず冬は春となる。いまだ昔から聞いたことも、見たこともない、冬が春にならず秋に戻ったことを。同じように、いまだ聞いたこともない、法華経を信ずる人が仏にならずに凡夫に戻ってしまったことを。法華経方便品には「もし法を聞くことが出来た者は一人として成仏しないということはない」と説かれている。

(解説)
 信心とは、冬に春の訪れを願う気持ちと同じです。たとえ現在どのような苦悩があろうとも、また如何なる逆境に遭っても、どこまでも下種三宝に対する正しい信心をもって、御題目を唱え抜き、信行に励むならば、冬が必ず春となるように、必ず根本的な解決があるのです。厳冬のような難局に立たされたときこそ、強い信心でこの御本尊を護持し抜いていき、精進を重ねていけば、必ず遠からず、うららかな春が訪れてくるものです。日々の自行の勤行唱題と、化他の折伏という実践を起こし、「忍難弘教」の信心に精進していきましょう。

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