最高、最善の供養
妙光寺通信(平成18年10月1日)
我が家の父や母、先祖代々の人々はかつての家の宗教であった「真言宗」で、あるいは「浄土真宗」の葬儀で見送られ、回忌法要を続けて来たので、もし日蓮正宗に改宗すると、真の供養とはならず、自分の代に宗旨を「真言宗」や「浄土真宗」から、「日蓮正宗」へ、宗旨を替えるのは親不孝ではないのか、間違っているのではないか、と心配する人がいます。
そうした疑問をお持ちの方はどうぞ御安心下さい。
釈尊が法華経の開経である「無量義経」に説かれる所によれば、
「四十余年には未だ真実を顕さず。是の故に衆生の得道差別して、疾く無上菩提を成ずることを得ず」(開結二三)
とあって、釈尊の四十余年の経々にては誰一人の成仏はなく、成仏はただ法華経によることを「方便品」に
「若し法を聞くこと有らん者は一りとして成仏せずということ無けん」(開結一一八)
と説かれている如く、ただ法華経の妙法蓮華経の一仏乗に限るのです。
従ってあなたの家の父母や御先祖達も、今あなたが「真言宗」「浄土真宗」から「日蓮正宗」に帰依され、本門の本尊と本門の題目によって追善回向して頂いて、始めて成仏得脱を果たす事が出来るのです。
もし日蓮正宗にめぐり会い、帰依する事がなかったら、あなたの父母や御先祖は永劫に正法の功徳に浴する事はなく、従って成仏される事もなかったのです。
いま日蓮正宗に帰依なされて、父母や御先祖の一切の諸精霊に対して追善の御回向、最高の善業をさせて頂いている事を自覚して下さい。日蓮正宗に帰依し法華経の題目による供養は親不孝どころか、最高最善の供養と知って下さい。
日蓮大聖人は
「父母に御孝養の意あらん人々は法華経を贈り給ふべし」(刑部左衛門尉女房御返事一五〇六)
と仰せになられております。