唯授一人の血脈を否定する創価学会のあやまり

妙光寺通信(平成16年8月1日)

今日の池田創価学会では宗祖日蓮大聖人以来の血脈の相伝を否定して、従前の指導とは全く違う主張を繰り返し、あまつさえ「勤行要典」の観念文の中からも歴代上人への御報恩の文言を削り取っています。つまり本宗の僧宝を日興上人お一人に限り、歴代法主上人への尊崇の心を全く失ってしまっているのです。

かつて昭和四十一年九月の「大白蓮華」に於いて、
「付嘱相承を否定するは、総別の二義に迷惑し、師弟相対の深義に暗い」と論じてきた学会首脳が、今日では全く矛盾した暴言を繰り返し、僧宝を誹謗し続けています。

総本山第二十六世日寛上人は『当家三衣抄』に、
「南無( なむ )本門弘通(ほんもんぐづう)の大導師(だいどう し )、末法万年の総貫首(そうかんず )、開山・付法( ふほう)・南無( なむ )日興上人師。南無( なむ )一閻浮提(いちえんぶだい)の座主( ざす )、伝法(でんぽう)・日目上人師。嫡々付法(ちゃくちゃくふほう)歴代の諸師。」と明確に、本宗の僧宝は日興上人お一人に限るのではなく、日目上人以下の御歴代正師への血脈の相伝の意義から、御歴代上人を含むことを御教示下さっています。

池田創価学会の今日の主張はこの日寛上人の御教示に背反し、特に日精上人、日顕上人等の御歴代上人に対する激しい誹謗を繰り返す大謗法を犯しているのです。

さらに付言するならば、創価学会の歴代会長が創価学会として御本尊の授与を願い、幾多の御教導を頂いた日昇上人、日淳上人、日達上人、日顕上人に対する忘恩の徒となってしまっているのであります。

このように信仰の筋目を誤り、非礼の限りを尽くす創価学会に身を置いて、恐ろしくないのであろうか、恥ずかしくないのかと申し上げたい。