創価学会に独自の教義がありません

妙光寺通信(平成16年9月5日)

創価学会では昭和五年十二月の創価教育学会の創立以来、総本山第六十四世日昇上人、第六十五世日淳上人、第六十六世日達上人、第六十七世日顕上人御書写の御本尊を創価学会の本部を始め、全国の主要会館に安置し、創価学会員としての信仰の依りどころとして来ました。

平成三年十一月までは「唯授一人の血脈」を信じ「日蓮正宗の正しさ」を信奉していたのです。ところが、今日に至って、「唯授一人の血脈」を否定し、総本山の御歴代上人は「僧宝」ではないと主張しています。

しかも「日蓮大聖人は末法の御本仏」であり、「一閻浮提総与の大御本尊が根本」などと、日蓮正宗から利用できるものは利用し、そうした御本尊や教義が創価学会に実在しているかの如く踏襲しています。しかし今日の創価学会は日蓮正宗に背反し、総本山から離れ、日蓮正宗から破門されて、大謗法の集団と化してしまった以上、創価学会には正しい御本尊はなく、独自の教義もないのです。

今総本山第二十六世日寛上人の御本尊を悪用して、「ニセ本尊」を仕立てて世界中の会員に拝ませ、多くの人々をだまし続けているのです。
日蓮正宗から離反した集団が歴代上人の御本尊と日蓮正宗の教義だけを利用して、「日蓮正宗の真似事」をしながら会員を洗脳しつつ、惑わせているのです。

何という恐ろしい教団ではありませんか。創価学会は「法の盗人」であり、日蓮大聖人が『報恩抄』に、「蝙蝠鳥(へんぷくちょう)のごとし。鳥にもあらず、ねずみにもあらず、(中略)法華経の父を食らひ、持者の母をかめるなり。」(御書一〇一七)と仰せられた「蝙蝠鳥」つまり「コウモリ」のごとき集団となっているのです。法を継ぐように似せて法体はなく、御弟子のように振舞って弟子でもない「法の盗人」教団となりさがっているのです。

ニセ本尊のもとにおけるエセ信仰に功徳のあるはずはありません。多くの罪障をさらに積むのみです。正邪のけじめをしっかりとつける時が来ています。創価学会員への義理立てはかえって不幸のもとになることを知らねばなりません。