十方の土に対して爪の上の土が極めて少ないことを、人身が受け難いことに譬え、また正法に値い難いことにも譬えられている。『大般涅槃経』(大正一二―五六三A)等に説かれる。
天台大師は『金光明経文句』(大正三九―五四C)に、人寿百二十歳は釈尊当時の上寿(寿命を三段に分けるとき最も上の段階)に約し、中寿を八十歳、下寿を四十歳と説いている。
四条金吾頼基(よりもと)のこと。「中務」とは頼基の父・頼員(よりかず)の職名。「三郎」は幼名。「左衛門尉」は頼基自身の官職名を指す。なお、この左衛門尉の職名を唐で金吾と称することから、四条金吾と呼ばれていた。
「あなかしこ」と読む。恐れ多い、もったいないとの意や、手紙の結び語に用いたりする。ここでは言動に注意するよう促されている。