創価学会の「会則」改変について

妙光寺通信(平成19年12月2日)

創価学会では去る平成十四年三月二十八日に、いわゆる総務会を開催し、創価学会の会則を改変して、創価学会の独立路線を鮮明にした。
中でも創価学会の存立の根本について新旧の会則を比較してみると、旧会則の三条では

この会は日蓮正宗の教義に基づき、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、日蓮正宗総本山大石寺に安置せられている弘安二年十月十二日の本門戒壇の大御本尊を根本とする

となっている。

それが新会則二条では

この会は日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、一閻浮提総与三大秘法の大御本尊を信受し、日蓮大聖人の御書を根本として、日蓮大聖人の御遺命たる一閻浮提広宣流布を実現することを大願とする

となっている。

つまり旧会則の「日蓮正宗の教義に基づき」の文言を削除して、創価学会は日蓮正宗を離れて、創価教として独立した新興宗教になった事を明らかに示しているのである。しかも「戒壇の大御本尊を根本」とする旧会則を「一閻浮提総与」「三大秘法の大御本尊」と焦点をはぐらかす事によって、会員の日蓮正宗総本山への渇仰恋慕の情をなくさせる事を目論んでいる。

また「御書を根本として」という新会則の表現も、その本質的な部分について言えば、歴代上人の正当な血脈の相伝を否定する事が目的であって、極理を師伝するのではなく、在家教団の独立を計るための手段として、正当性を主張するための拠り所とするために「御書根本」を標榜しているにすぎない。

我見のままに御都合主義に堕し、都合の良い御書を悪用しているのが実態である。

今回の会則の改変は創価学会が日蓮正宗の信仰を捨てて、自ら新興宗教に堕ちたことを改めて宣言したものと言うべきである。