中国天台宗の第六祖。法華三大部の注釈書を著し、天台大師の法華第一の教えを宣揚した。
『法華文句記』の文(法華文句記会本下四八〇)。法華経如来寿量品第十六で、釈尊が久遠五百塵点劫という長遠な仏寿を顕したことをいう。
法華経薬王菩薩本事品第二十三(法華経五三五)の文。「其の願を充満せしめたもう。清涼の池の(中略)如く」と訓ずる。法華経を持つ者の願いが叶うのは、あたかも清涼の池が人々の渇きを潤すようなものであるとの意。
法華経薬草喩品第五(法華経二一七)の文。「現世安穏にして後に善処に生じ」と訓ずる。現世では安穏なる境界となり、来世にも必ず善き処に生まれて妙法を受持することができるとの意。