正しい信仰は幸福の源泉

妙光寺通信(平成18年9月3日)

日蓮大聖人の教えこそ世界のあらゆる宗教の中で、人間救済の道理の上から、経証、文証の上から、また実際の人間の煩悩、業、苦の救済という現証の上から、仏法の相伝の上から、最も正しく、世界一の権威ある宗教だと知った時のよろこびと感動は言葉では言い顕す事は出来ません。

また自分自身、乃至家族の者が病で苦しんだ時、日蓮大聖人の教えに励まされ、力づけられ、末法の御本仏としての仏力、法力と多くの功徳を頂いて病を克服し、蘇生する事が出来た時の感動と有り難さには感謝しても感謝しきれないものがあります。

さらに人生に於ける最大の苦難に遭遇し、壁にぶつかり、一家が路頭に迷った時、御仏智を頂き、災いを幸いへと転換させて頂き、その大難を乗り越えることが出来た時の感激は人生の最高の思い出として、喜びとして、誇りとして生涯忘れる事が出来ません。

こうしてみると、人間の幸福とは沢山の幸福という器の中にあるのではなく現実の災いや不幸を力強い正しい信仰によって、つまり仏力、法力、信力、行力によって、幸いへと転換する過程の中で築き上げられるものではないかと考えます。

日蓮大聖人は次ぎのように仰せになっています。

ただ南無妙法蓮華経なんみょうほうれんげきょうとだにもとなたてまつらばめっせぬつみるべき、たらぬふくるべき。真実しんじつなり甚深じんじんなり、これ信受しんじゅすべし。」(聖愚問答抄 御書四〇六)

わざはひもてんじてさいわひとなるべし。あひかまへて御信心ごしんじんだし御本尊ごほんぞん祈念きねんせしめたまへ。何事なにごと成就じょうじゅせざるべき。」(経王殿御返事 御書六八五)

日蓮大聖人の世界一の宗旨の信仰は最大の幸福の源泉なのです。