1260年/39歳/文応元年
妙法蓮華経に改宗することを物凄い気迫で迫っていた大聖人様の存在を恐れ、いよいよ抹殺してしまおうと極楽寺の重時・道隆・良観たちが結託してあつまりました。
そして多くの兵士たちが夜半過ぎに集まり、松葉ヶ谷の草庵に入り大聖人様を亡き者にしようと夜襲の決行をしたのです。
しかし幸い弟子たちのすみやかなはからいと、真っ暗なやみ夜に救われて無事に脱出することができました。「立正安国論」を以て国主諌暁をしてからわずか四十二日を過ぎての事件でした。
また後々の人たちの話によると大聖人様の前に白い猿が現れ大聖人様の手を取り安全な場所まで案内したと言う話しが残っています。しかしそれを証明する仏典は何も残っていませんが、法華経を持つ者は必ず諸天善神が守るという法門から逸話としての話しが広まったのかも知れません。