5.虚空蔵菩薩への祈り

1237年/16歳/嘉禎三年

善日麿(ぜんにちまろ)が十六歳(さい)になったころ、道善房(どうぜんぼう)を師匠(ししょう)とあおぎ出家得道(しゅっけとくどう)しました。そして道号(どうごう)を是聖房(ぜしょうぼう)・蓮長(れんちょう)と名付(なず)けられました。

十七歳(さい)のころには清澄寺(せいちょうじ)にあるすべての書物(しょもつ)を読破(どくは)してしまいました。その意欲(いよく)は止(とど)まるところを知(し)りませんでした。もっともっと真実(しんじつ)が知(し)りたいと思(おも)うようになって行(い)きました。

そんな思(おも)いでいる時(とき)、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)が夢(ゆめ)の中(なか)に現(あらわ)れ、蓮長(れんちょう)が大宝珠(だいほうじゅ)と大智慧(だいちえ)を授(さず)かるという不思議(ふしぎ)な夢(ゆめ)をみました。

そして大聖人様(だいしょうにんさま)は『日本第一(にほんだいいち)の智者(ちしゃ)となし給(たま)え』と虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)に誓(ちか)いを起(た)て、諸国(しょこう)を回(まわ)りもっと深(ふか)い真実(しんじつ)の仏法(ぶっぽう)の極理(ごくり)を勉強(べんきょう)したいと願(ねが)うようになっていました。